手絞り(株)藤浪きぬたや さんとの出会い
創業70年の(株)藤浪きぬたや さんと当店は約60年前に昭和31年に創業者の弟である伊藤禎郎(元)専務との商いにより取引が始まりました。
以来、今日まで太いパイプが続いています。元専務がその当時、長時間のバスに揺られて着いた山崎で大奥さんさんから「お茶漬け食べて帰りー」と言われたことが忘れられん、とよく言われていたそうです。
銘仙やウールを柱としていたきぬたやが昭和43年より絞りのメーカーに生まれ変わり、各問屋を中心に商いを拡大していかれました。
当社は問屋同等以上の扱いで優遇され当店もメーカーに配慮しならが関係を続けている次第です。
総絞り振り袖の作品
掲載している三点の品は
- 本疋田(ひった)絞り
- 一目絞り
- 小帽子絞り
- 四ツ巻絞り
- 桶絞り
などで出来上がっています。
技法の写真
この手を見てください。
現在、熟年技術者のいちばん若い人で82歳だそうです。
だからもう、この技術の様な素晴らしい作品はできなくなります。
また、絞りの公邸は1つの技法、疋田絞りをする人は疋田のところだけすべてして、着物を次の一目絞りをする人に渡し、一目絞りをする人は一目絞りだけをして次の帽子絞りをする人へ渡すという工程です。
一着の着物は何人もの人の手によって作品になってゆくのです。
熟練技術社の作品とこれからの技術者の作品
よく似た柄で見比べると違いが良く分かります。
目のそろえ方、目の細かさ、1つの着物にたくさんの絞り方が入っているのと入っていないものとの違い。
熟練技術社の作品は日本の伝統を世に残していく素晴らしい絞りの作品です。